統一協会の教祖、文鮮明(ムン・ソンミョン)は、1920年旧暦1月6日、現在の北朝鮮の生まれ。
本名は文龍明。16歳の復活祭(イースター)の朝、人類救済の「神の啓示」が下ったと称し、1954年5月、ソウルに統一協会を創設。
1960年、韓鶴子(ハン・ハクジャ)と結婚(3度目!)、信者たちには夫妻を「真の父母様」と呼ばせている。 その生涯はスキャンダルに満ちている。
1945年10月、金百文の主宰する「混淫・血分け」で有名なイスラエル修道院に入り、翌年「神の啓示」により平壌へ行くが、混淫による社会秩序混乱容疑で3カ月拘留。
1948年、ソウルに妻子がありながら、平壌で人妻との強制結婚で再逮捕。興南刑務所に5年の懲役。
しかし服役中起きた朝鮮戦争のおかげで解放。
韓国へ行き統一協会を創設してからも、1955年、梨花女子大の学生と教師を取り込み社会問題となった「梨花女子大事件」を起し、1984年、アメリカで脱税等により1年余りをダンベリー刑務所で服役……、といった具合。
2012年9月3日、肺炎で死亡(92歳)。教団とその財産の支配権をめぐる兄弟間の争いは文の死の前から激化しており、教団の分裂が予想される。親が親なら子どもも子ども。こんな家族が「理想家庭」を説いているのだ。