摂理・新天地による生徒・学生への偽装勧誘に関する注意喚起

摂理・新天地による生徒・学生への偽装勧誘に関する注意喚起

 信者に対する性的暴行で教祖が実刑判決を受けた「キリスト教福音宣教会」(摂理、JMS、モーニングスター)が、一般的なキリスト教会のメンバーを装って、大学キャンパスの学生たちに声をかけ、集会へ誘うケースが報告されています。この団体は、以前から多くのダミーサークルやフロント組織を活用し、スポーツサークルやSDGsの勉強会、ボランティアなどを装って、SNSなどを駆使し、宗教の勧誘であることを隠して偽装勧誘を続けてきました。これと並行する形で、宗教であることを表に出して、聖書の勉強や教会のイベントに学生たちを誘うケースも確認されています。
 一見すると、普通のキリスト教会のように見えますが、実際には、聖書の比喩的解釈を多用して、教祖の鄭明析(チョン・ミョンソク)をキリストに代わる「再臨主」として信じさせ、多大な時間を投資して、組織へ従うように誘導し、信者をコントロールする団体です。信者以外の人間には、自分たちが教祖を再臨主と信じていることを隠すように指導しています。
 この団体を作った鄭明析は、霊感商法や高額献金による被害で解散命令を出された統一協会(世界平和統一家庭連合)の元信者です。統一協会で使われていた教材を元にして、教祖を再臨主だと信じさせるための講義を行っています。大学生だけでなく、中学生や高校生にも短期留学やオープンキャンパスで接触し、大学受験や資格試験を一緒に支える仲間となり、離れ難い関係を築いてから正体を明かして、忠実な信者に変えていきます。
 摂理の他にも、感染病予防違反で教祖が逮捕され、既成キリスト教会の乗っ取り被害が訴えられている「新天地イエス教証しの幕屋聖殿(新天地)」という団体が、正体や目的を隠した勧誘と宗教であることを明かした勧誘を、並行して行っています。前者の場合、各種SNSやオンラインゲームのチャット、外国語を習得するための会話アプリ、出会い系サイトなどで、生徒、学生、若者と接触し、zoomを使った心理学・占い・聖書の勉強などに誘って、少しずつ信頼関係を築きながら、団体の教えを刷り込んでいきます。
 また、聖書の勉強が始まると、家族や周りの人にはそのことを話さないようにとの指示を受けます。途中でおかしいと思って離れようとすると、「地獄へ落ちる」「不幸になる」「やめてはいけない」と不安をあおられ、なかなか離れることができません。この団体も、聖書の比喩的解釈を乱用して、世の終わり(終末)の裁きの恐怖をあおって、信者を都合よくコントロールします。
 これらの団体をはじめ、生徒・学生を取り込む破壊的カルトの手口が、ますます巧妙になっています。ぜひ、各学校での注意喚起や警戒を高め、対策を強化していただけるようお願い致します。

2025年8月16日
日本基督教団 カルト問題連絡会